- 介護職は頭が悪い…
- 介護職は頭が悪くてもなれる!
- 介護職は底辺!
ネットの検索窓に「介護職員」と入力すると、「介護職員 頭が悪い」などと出てきます。現役の介護職員やこれから介護職員を志す方にとっては、気持ち良いものではありません。
そこで本記事では、「介護職員が頭が悪い」と言われることに対し全力で反論したいと思います。
この記事を最後まで読めば、介護職員に対する見方が変わるだけでなく、介護職員の魅了や将来性もわかります。
介護職の見方を変えたるわー!!!
どりゃーー!
介護職員は頭が悪いと決めつけることに疑問を持って
そもそも「頭が悪い」の定義はなんのでしょうか?
おそらく、「学歴や偏差値が低く誰でもなれる仕事に従事している」と定義するのが妥当なのでしょう。
このような定義だと、該当しない介護職の方って結構多いです。
日本介護福祉士会が平成28年度に行った、無作為アンケート調査結果では、アンケートを回収できた2,015名のうち、最終学歴が短大・4年生大学・大学院卒の人の割合は全体の36.9%となっています。
もちろん回収率が低い点や様々なバイアスがあることは考えられます。
しかし、介護職等だけで「頭が悪い」とラベリングするのは疑問を感じます。
実際、私の友人の職場にも有名国立大学出身の後輩がいます。しかも院卒です。
その方からすると、「介護業界は流動性が高くブルーオーシャン」らしいです。
大卒で福祉に関わる方は、三福祉士や介護支援専門員を取得している人もいるわ。
介護職で「頭が悪い」とカテゴライズするのは間違ってるわ。
介護職員が頭が悪いと言われるのに反論する理由3つ
介護職員が頭が悪いと言われるのに反論する3つの理由は下の3つです。
- 偏差値だけでは測れない
- 需要と供給を理解
- 将来お世話になる
それでは1つずつ解説します。
介護職員が頭が悪いと言われるのに反論する理由①:偏差値だけでは測れない
介護職員が頭が悪いと言われるのに反論する理由の1つ目は、偏差値だけでは測れないからです。
現代社会は、偏差値や学歴が高いことが頭の良い悪いの大きな基準となっているのは事実です。
しかし、今後も今まで通りの基準が頭の良い悪いを図る物差しである保証はありません。
1つの例として、狩猟採取時代は力の強さや足の速さが全てでした。つまり、身体能力が高く狩りが上手か否かが能力の物差しでした。
時代が変われば、基準なんて容易に変わります。
SNSの急激な普及により、偏差値や学歴以上に個人で稼ぐスキルが重要視されるようになってきました。
偏差値や学歴は、勉強が出来るできないの測りものとしてはたいへん参考になります。しかし、頭が良い悪いを網羅的に測れるものではありません。
なので、すぐに偏差値や学歴だけで頭の良い悪いを判断することに関しては疑問を感じます。
百歩譲って「介護職員≒頭が悪い」出会っても、「介護職員=頭が悪い」ではありません。
いつも思うんですが、人の気持ちに寄り添える力や痛みがわかることも数値化出来るといいなぁ。
介護職員が頭が悪いと言われるのに反論する理由②:需要と供給
介護職員が頭が悪いと言われるのに反論する理由2つ目は、需要と供給を理解していない点です。
介護業界は常に需要>供給の業界です。
厚生労働省の「2025年に向けた介護人材にかかる需給推計(確定値)について」の報告によれば、このままのシナリオでは2025年までに約37.7万人の介護人材不足になると見込まれています。
また、厚生労働省が2021年9月に行った一般職業紹介状況によれば、職種全体の有効求人倍率1.16となっていのに対して、介護サービス業種の有効求人倍率は3.63でした。
*有効求人倍率:求職者一人あたりに何件の求人があるかを示す。例えば、3.63なら求職者一人に対して3.63件の求人があるよって意味です。
介護業界は常に需要に対して供給が追いついていない「売り手市場」が続いています。
このように市場全体を俯瞰して考えた場合、頭の悪い選択肢をとっていないことがわかります。
介護業界は常に「売り手市場」
介護職員が頭が悪いと言われるのに反論する理由③:将来お世話になる
介護職員が頭が悪いと言われるのに反論する理由3つ目は、将来お世話になる。
介護職を馬鹿にする人がいますが、どんなに頭がいい人でも将来的に高い確率で介護職員にお世話になります。
仮に、あたなが脳梗塞になったとしましょう。
「あなたは頭が悪いですね」こう言われてどのような気持ちになりますか?
おそらく介護職を馬鹿にする人はこう反論するでしょう。
「病気になったからこんなに頭が悪くなった…」と。
でもね。
今が全てなの。
介護職員も人間です。
相手から馬鹿と罵られ、謂れのない言葉を浴びせられると心のこもった介護は提供できません。
考えてみてください。
理由もなく一方的にあなたを否定されたらどのような気持ちになりますか?
「なんだこの人は!」、「もうこの人のために頑張るのはやめよう」このような気持ちになると思います。
介護職員も同じなのです。
勉強が出来るに越したことはありません。しかし、介護職が人の心や体をケアする仕事であることは理解してほしいのです。
頭が悪いことより市場価値が低いことが問題
学生時代は頭が悪いことで選択肢が狭まり問題となります。しかし、社会に出ると頭が悪いことより市場価値が低いことが問題になります。
「市場価値って何?」
こう感じた方もいるかと思います。
今の会社での肩書きや、ポジションは関係ありません。
転職市場においてどれほど価値があるかです。
下のAさんとBさんのどちらが市場価値が高いと思いますか?
市場価値は、需要と供給で決まります。
繰り返しになりますが大切なことは、今勤めている会社での評価ではなく、他社評価が高いかが大切です。
この場合、有名大学を卒業し大企業の看板におんぶに抱っこで特に資格のないAさんより、専門学校卒ですが人材不足の介護市場で経験豊かなBさんの方が市場価値が高いのです。
市場価値は、5つの側面からよく評価されます。
上の図にAさんとBさんを当てはめると下のようになります。
介護職員はどこの職場でも働ける最強の越境者
説明してきた通り、介護職は「売り手市場」です。
職場・雇用形態・労働環境などを選べる立場にあります。
例えば、①残業したくない、②施設とのトラブルは面倒、③色々な職場を経験したいとすれば、派遣介護を選択するなど柔軟な働き方が可能です。
また、家庭の事情で引っ越す場合でも全国どこでも働くことができます。
年功序列・終身雇用が徐々に崩れていく中で、場所や雇用形態を選ばず働くことができるのは大きなメリットです。
まさに、最強の越境者だと考えています!
介護職員が頭が悪いと言わせない!介護職員の年収Upの方法
「年収が低い=頭が悪い」
介護職員がこう思われているのも事実です…
厚生労働省が実施した「令和1年年賃金構造基本統計調査」では介護職の平均給料は326万円。
日本全体の平均年収が436万円なので、平均より110万円程度低い状況です。
確かに平均年収より低い。
しかし、介護職員でも転職を駆使して収入を最大化できます。
それが転職エージェントを利用する方法です。
必ず登録しておきたい転職エージェント
介護職として最も効率よく年収を上げる方法は、転職エージェントを利用した転職です。
なぜなら、自分の資格や経験を客観的に評価してくれ、最適の求人を専門家が紹介してくれるからです。
「転職なんて不安」
「介護職で簡単に転職とかできるの?」
このように考える方も多いかと思います。
大丈夫です。
何度も言いますが、介護業界は慢性的な人材不足です。
実務経験があるだけで採用させるケースが多いです。
転職5回、利用した転職エージェントは9つの著者が実際に利用して、オススメの転職エージェントを紹介します。
全て登録から利用まで無料で使えるのでとりあえず登録して、自分の市場価値を客観的に評価することをオススメします。
- 派遣・未経験・無資格の方:
きらケア - 無料で資格取得できる:
かいご畑 - 利用者満足度NO,1:マイナビ福祉・介護のシゴト
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自分に合ったものを複数登録するのがオススメです。
「介護職員は頭が悪い」と言われることに全力で反論します:まとめ
介護職員だからといって、一括りにされ「頭が悪い」と言われることはとても残念です。
介護職も勉強し、より良い介護が提供できように精進します。
なので、皆が将来安心して老後生活を送れるように多くの人に介護の魅力や素晴らしさが伝わればなぁ〜って思います。
タイトルが挑戦的だったけど、許してね。
おしまい。