- 介護職のボーナス平均額っていくら?
- 支給時期や職種による違いが知りたい!
- みんな実際どれぐらい貰っているの?
本記事を読めばこのような疑問が解決します。
「介護職のボーナスって低いっていうけど、実際みんなどれぐらい貰ってるの?」と気になっているあなた。
介護職の平均ボーナス支給額は上記のように53万円。
しかし、職場や雇用形態(正規・非正規)、また経験年数や資格保有によってボーナス額は大きく変わります。
そこで本記事では、介護職のボーナス平均額はもちろん。職種や経験年数など様々な視点からボーナス支給額を解説します。
また、最後には実際に私の周りで働いている現役介護職員のボーナスを大公開します。
5分程度で読めます。
そもそもボーナス(賞与)とは?
まず、ボーナスってどこの施設や事業所でも夏と冬に必ず貰えるものではありません。
給与は、毎月1回以上決まった日に支払う義務があると労働基準法第24条で定められています。一方で、ボーナス(賞与)は法律で支払う義務は定められていません。
つまり、誰にいくらぐらい払うのかは施設や事業所が自由に決めていいことになっています。
そうは言っても、日本では年2回ボーナスが支給されるのが一般的です。
ボーナスの査定基準と支給時期
ボーナスの査定基準は施設や事業所によって異なります。一般的には、基本給をベースとして個人の能力や実績などを加味して役職・管理職が総合的に判断する場合が多いです。
ボーナスは前述したとおり、施設や事業所は法律的に必ず支払う義務はないので経営状況によっては個人の能力や実績など関係なしに支給額が減ることもあります。
ボーナスの支給時に関しては、多くの施設や事業所で6~8月と12月の年2回の支給が多いようです。施設によって、冬のボーナスが多いところもあります。
私の友人の施設では夏や冬に比べて支給額が低いものの春にもボーナスがあるそうです。ちょうど、車の税金支払いに充てれるから嬉しいって言っています。
羨ましい…
介護職の正規・非正規別ボーナス支給状況と平均額
まず初めに雇用形態別(正規・非正規)のボーナス支給状況と平均額を紹介します。
2019年に報告された介護労働実態調査によれば、正規・非正規介護職のボーナス支給状況は下のようになっています。
一方で、非正規介護職員に関してはボーナス制度があり定期的に支給されているのは約40%。
同調査による、正規介護職員と非正規介護職のボーナス平均支給額は下記のとおりです。
雇用形態 | ボーナス平均額 |
---|---|
正規介護職員 | 598,300円 |
非正規介護職員 | 339,900円 |
あくまでも統計結果であり、働く場所や地域によって平均額が大きく異なります。
介護職の年齢別ボーナス支給平均額
次に、介護職の年齢別ボーナス支給平均額を紹介します。
年齢 | 女性介護職平均ボーナス | 男性介護職平均ボーナス |
---|---|---|
20〜24歳 | 約37万円 | 約36万円 |
25〜29歳 | 約52万円 | 約58万円 |
30〜34歳 | 約53万円 | 約67万円 |
35〜39歳 | 約55万円 | 約66万円 |
40〜44歳 | 約54万円 | 約65万円 |
45〜49歳 | 約54万円 | 約67万円 |
50〜54歳 | 約53万円 | 約62万円 |
55〜59歳 | 約53万円 | 約53万円 |
60〜64歳 | 約42万円 | 約43万円 |
65〜69歳 | 約27万円 | 約16万円 |
70歳〜 | 約15万円 | 約19万円 |
介護職は40代や50代になってチャレンジする方も多いので、年齢による差が出ないと考えられます。
また、男性が高いのは正規職員の割合が高く、管理職が多い傾向にあるからだと推測できます。
それでは、介護職の年収を規定する「保有資格×経験年数×働く場所」の要因を1つずつ解説します。
介護職種によるボーナス平均額の違い
まずは保有資格別のボーナス平均額の違いから解説します。
当然ですが、保有資格により介護職員のボーナスは大きく変わってきます
令和元年度介護労働実態調査によれば、介護職種別のボーナス平均額は下記のとおりです。
雇用形態 | ボーナス平均額 |
---|---|
訪問介護員 | 約43万円 |
介護職員 | 約54万円 |
サービス提供責任者 | 約60万円 |
生活相談員 (ソーシャルワーカー) | 約65万円 |
介護支援専門員 (ケアマネージャー) | 約68万円 |
「ケアマネとかいきなりは難しい!」
「無資格で何からしたらいいかわからない!」
このように悩んでいる方には、まずは「介護職員初任者研修」の取得がオススメ。
厚生労働省が実施した「介護従事者処遇状況等調査結果の概要」によれば、資格有無での給料差は下記のようになっています。
平均月収 | |
---|---|
介護職員(無資格) | 261,600円 |
介護職員初任者研修 | 285,610円 |
かなりコスパの良い介護職の入門資格です。
まだ取得してない方は挑戦してみてはいかかでしょうか。
介護業界は資格取得していくと確実に収入Upできます!
介護職の経験年数別ボーナス平均額
続いては、介護職の経年年数別のボーナス平均額を紹介します。
経験年数 | 女性介護職のボーナス平均額 | 男性介護職のボーナス平均額 |
---|---|---|
初年度 | 約5万円 | 約9万円 |
2~5年目 | 約42万円 | 約48万円 |
6~10年目 | 約50万円 | 約60万円 |
11~15年目 | 約54万円 | 約73万円 |
16年目~ | 約60万円 | 約76万円 |
経験年数の経過とともにボーナス支給平均額は上がっています。
年齢ではボーナスに有意な差はありませんでしたが、経験年数に関しては比例してボーナス額が上がっています。
介護職の働く場所別にみたボーナス平均額
最後に介護職の働く場所別にみたボーナス平均額を紹介します。
施設形態 | ボーナス平均額 |
---|---|
介護老人福祉施設(特養) | 約79万円 |
介護老人保健施設(老健) | 約69万円 |
特定施設入居者生活介護 | 約52万円 |
通所介護(デイサービス) | 約48万円 |
訪問介護 | 約44万円 |
認知症対応型共同生活介護事業所 (グループホーム) | 約38万円 |
このデータから、介護老人福祉施設(特養)や介護老人保健施設(老健)などの入所系でボーナスが高い傾向にあります。
これは、
- 介護度が高く介助量が多い
- 老健・特養は母体が大きい傾向
上記が理由として考えられます。
介護職のボーナスのリアル
ここからは、私の周りの友人介護職のボーナス支給額を紹介します。
端数までは聞いていなのでご了承ください。
なお、ボーナスは夏と冬の合計です。
介護福祉士で老健や特養で働いている人はボーナス50万以上は貰っていますね。
介護職がボーナスを考える上で大切な視点
誰もが「しっかりとボーナスを支給して欲しい」「ボーナスがないとモチベーションが上がらない」と感じるのではないでしょうか。
介護職員がボーナスを考える上で大切な視点が2つあるので紹介します。
この視点がないと、今勤めている事業所や施設に上手く使われているだけかもしれません…
- 介護職のボーナス平均額は年々増加
- 黒字と基本給
それでは1つずつ解説します。
介護職のボーナスは年々増加
1つ目は「介護職のボーナスは年々増加」している点です。
令和2年度の介護労働実態調査によれば介護職員のボーナス平均額の推移は下のとおりです。
上の図から年々介護職のボーナス支給額が上がっているのがわかります。
政府も2019年10月に「介護職員等特定処遇改善加算」を導入し介護職員の賃金アップを図っています。
ここで注意しなければならないことは、政府始動で介護業界の賃金アップを図っている中で、ボーナス支給額が上がっていない施設や事業所です。
あなたが勤めている施設や事業所はここ数年でボーナス支給額が上がりましたか?
給料Upのトレンドにのれていない、もしくは逆行している施設・事業所は要注意。
下がっているようでしたら、一度立ち止まって考えべきです。
黒字と基本給
大切な視点2つ目は「黒字と基本給」です。
「黒字の事業所はボーナスカット禁止」と厚生労働省が通達を出したことをご存知ですか?
先ほども述べましたが、政府は介護職員処遇改善加算をはじめ介護業界の賃金アップに本格的に着手し始めました。
政府が色々な対策を講じていく中で最も危惧していることは一部の施設や事業所が「基本給を上げる代わりにボーナス支給額を下げる」「基本給を上げてボーナスなし」など政策が浸透しないことです。
つまり、政策に投じた資金が介護職に渡らず事業所や施設に中抜きされること。
あなたが勤めている事業所や施設が黒字の場合、基本的にボーナスなしになることはありません。
なので、もし黒字なのにボーナスが支給されないことがあればブラック施設の可能性が高いです。
>>介護業界のブラックランキング|働いてはいけないブラックすぎな施設の見分け方
介護職員がボーナスアップの方法
では、賃金Upしている介護業界のトレンドに乗ってボーナス・年収Upを図るにはどのような行動を取れば良いのでしょうか。
ここでは、介護職員がボーナスをUpさせる方法を紹介します。
- 資格取得
- 役職に就く
- 給料の高い職場に移る
それでは1つずつ解説します。
介護職がボーナスアップの方法①:資格取得
介護職がボーナスアップする方法1つ目は「資格取得」です。
資格を取得することで確実に基本給が上がりボーナスUpに繋がります。
雇用形態 | ボーナス平均額 |
---|---|
訪問介護員 | 約43万円 |
介護職員 | 約54万円 |
サービス提供責任者 | 約60万円 |
生活相談員 (ソーシャルワーカー) | 約65万円 |
介護支援専門員 (ケアマネージャー) | 約68万円 |
デメリットとしては、資格を取得まで時間がかかる点です。
少し話がそれますが、介護業界で高収入のケアマネの令和3年度(第24回)の合格率は23.3%と低いです。
一方で介護福祉士は、段階を踏んでコツコツ努力していれば再現性高く誰にでもなれるチャンスのある資格なので挑戦する価値は十分あります。
介護職がボーナスアップの方法②:役職に就く
介護職がボーナスアップする方法2つ目は「役職に就く」です。
この方法は、運・実力・経験年数・資格保有など様々な要因の影響を受けるので再現性が低い方法になります。
一方で、管理職に一度なれば給料だけでなくやりがいも上がります。
管理職になるには大きく2つの道があります。
- 1つの事業所や施設に長く勤務
- 管理職候補で転職
介護職がボーナスアップの方法③:給料の高い職場に移る
介護職がボーナスアップする方法3つ目は「給料の高い職場に移る」です。
3つの方法の中で最短最速でボーナス・年収をアップできます。
「転職なんて無理!」
「今より給料上がるの?」
「忙しくて一人でできない」
このような方は、自分の経験や資格を客観的に評価してくれ最適な求人を紹介してくれる転職サービスの利用をお勧です。
- 時間を有効利用
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- 収入Upが期待
- 給料・処遇交渉
厚生労働省が2021年9月に行った一般職業紹介状況によれば、職種全体の有効求人倍率1.16となっていのに対して、介護サービス業種の有効求人倍率は3.63となっています。
*有効求人倍率:求職者一人あたりに何件の求人があるかを示す指標。例えば、3.63なら求職者一人に対して3.63件の求人があるよって意味です。
一歩踏み出せば、今よりも給料や待遇のよい施設や事業所はたくさんあります。
家族はもちろん、自分自身のキャリア・収入アップに挑戦してみてはいかかでしょうか。
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介護職のボーナス平均額はいくら?支給時期や職種による違いはあるの?:まとめ
基本的にボーナスは基本給の〇〇ヶ月分と基本給をベースとして支給されます。
なので、基本給が高く毎年確実に昇給する施設や事業所に属しておくことが最も大切。
「昇級額ってどうやったらわかるの?」
「求人票には基本給しか書かれてない!」
「そもそも自分で高給料求人なんて探せない」
こう感じる方もいるかと思います。
アドバイザーに相談することで事前に過去の昇給額がわかるケースがあります。
転職サービスのアドバイザーは実際に施設へ足を運び採用担当者から情報収集したり、以前に紹介した求職者から実際の昇給額をヒアリングしています。
ボーナスを含め介護職の年収って「保有資格×経験年数×働く場所」で規定されましたよね?
保有資格や経験年数で年収を上げるのは時間がかかります。
しかし、「働く場所」を変えることは年収を上げようと本気になれば、いつでも変えることができます。
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