- 介護職の男は底辺でクズなの?
- 介護職って何で底辺って言われるの?
- どうしたらイメージを払拭できるの?
本記事を読めばこのような疑問を解決できます。
GoogleやYahooの検索窓に「介護職」と入れると予測変換で「介護職 男性 底辺 」「介護職 クズ」「介護職 頭 悪い」などネガティブなものばかり検索されますよね。
本当に気分の良いものではありません。
私は介護士という仕事に矜持を持っています。
しかし、介護職に対する世間のイメージが悪いことは事実。
特に男性介護職員に対する世の中の目は冷ややかでYahoo!知恵袋や色々な掲示板に「男性介護士は底辺」などと書かれたりしています。
本当に残念で仕方ありません。
本記事では、このような世間のイメージに対して真っ向から反論します。
現場で働くスタッフは少しでも利用者さんが安心して生活できるよう、色々な工夫をし毎日一生懸命に仕事に取り組んでいます。
男性介護職員はとても優しくて素敵な人が多いです。
介護士は素敵な仕事!
底辺とかクズとか使用したくない表現ですが、記事の関係上お許しください。
なぜ介護職の男は底辺でクズと言われるのか?
男性介護職が底辺でクズと言われる理由は下記の要因が考えられます。
- 学歴不要
- 誰でもできる
- 給料が低い
- 汚い仕事
- 偏見
それでは1つずつ解説します。
介護職の男は底辺でクズと言われる理由①:学歴不要
介護職の男は底辺でクズと言われる理由1つ目は「学歴不要」な点です。
介護資格の中で最も難易度の高い資格の1つである「介護福祉士」の国家資格を取得するのに学歴は必要ありません。
介護福祉士になる方法は大きく分けて
- 介護福祉士養成施設
- 福祉系高等学校
- 実務経験
の3つあります。
多くの介護福祉士は実務経験ルートを利用して介護福祉士の国家資格を取得しています。
言い方は悪いですが実務経験ルートを利用すれば、中卒でも介護福祉士の国家資格を取得することができます。
『学歴を問わない』点が介護職が底辺でクズなんて言われる大きな理由の1つだと考えます。
介護職の男は底辺でクズと言われる理由②:誰でも出来る
介護職の男は底辺でクズと言われる理由2つ目は「誰でもできる」点です。
1つ目に紹介した「学歴不要」な点とリンクしますが、介護士は他の専門職種と比べ資格取得までの道のりが厳しいものではありません。
考えてみてください。
医師や弁護士をはじめ、高い専門性を有する資格は誰もが簡単に取得できるものではありませんよね。
専門性が高く誰でも行えない業務は希少性が高く高収入です。
一方で介護職は最上位資格である介護福祉士でさえ、先ほど説明したように実務経験ルートを利用すれば、誰でも比較的簡単に取得することができます。
つまり、中卒から会社をリストラされた50代まで年齢や職業は問わず資格取得できるのです。
このように介護職は数ある仕事の中で最も参入障壁が低い仕事の1つに分類されるため、「底辺」や「クズ」といった表現をされるのはないでしょうか。
介護職の男は底辺でクズと言われる理由③:イメージ
介護職の男は底辺でクズと言われる理由3つ目は「イメージ」です。
世間のイメージは「介護は女性の仕事」
少しずつ考えは変わりつつありますが、まだまだ介護は女性の仕事というのが世間のイメージ。
実際に男性介護職が利用者さんから
「男性なのに大変ね」
「男やからしっかりせんか」
「男性の方から介護されるのは申し訳ない」
といった声はよく耳にしますよね。
しかし、「介護職は女性の仕事」とイメージは昭和初期からせいぜい昭和20年代の高齢者世代まで。
実際に介護職員を目指す男性の割合は年々増えてきているます。
平成20年は男女比率が15%と80%だったのに対して、令和元年では21.4%と約10年間で6.5%近くも増加しました。
また男性介護職も若い方が増えてきました。
「介護職=女性の仕事」という時代は終焉です。
介護職の男は底辺でクズと言われる理由④:肉体労働
介護職の男は底辺でクズと言われる理由4つ目は「肉体労働」です。
肉体労働が主たる業務の場合「頭が悪いんだな」「誰でも出来る」「底辺職」と思われる傾向にありますよね。
実際に、ホワイトワーカーとブルーワーカーという言葉が存在するのも事実ですし。
ホワイトワーカーは弁護士や金融マンなどスーツをきてネクタイをしめるクリエイティブな仕事。一方で、ブルーワーカーは工場や介護士のように作業着を着て力仕事。
- 運送業
- 製造業
- 土木作業員
- 介護士
- etc
確かに介護職は食事や入浴介助、またオムツ交換など仕事内容は肉体労働でハードです。
しかし、介護職は人を相手にする尊い仕事だと考えているので「肉体労働=底辺職」という考え方に疑問を感じています。
介護職は大変な仕事ですけど、やりがいはありますよね。
介護職の男は底辺でクズと言われる理由⑤:給料が低い
介護職の男は底辺でクズと言われる理由5つ目は「給料が低い」点です。
厚生労働省が調査した「賃金構造基本統計調査 / 平成30年賃金構造基本統計調査(企業規模10名以上」によれば、介護職員の給料は下記のとおりです。
項目 | 数値 |
---|---|
平均年齢 | 41.9歳 |
平均勤続年数 | 7.0年 |
平均給料 | 約24万円 |
平均ボーナス | 約52万円 |
平均年収 | 約340万円 |
しかし、2019年に政府は「介護職員等特定処遇加算」を導入して介護職員の賃金アップの政策を積極的に行っています。
実際にボーナス支給額なども毎年増えていっています。
今後も統計上、日本は世界に類を見ないスピードで少子高齢化が進みます。
社会のニーズが高いく人数が足りていない仕事には予算が割り当てられたり、待遇が改善されるので今後もボーナスをはじめ年収も上がっていくことが予測できます。
さて、ここまでは世間が感じている一般的な男性介護職員のイメージを解説してきました。
男性介護職員はネガティブなイメージを持たれがちですが、実際に現場で働く女性介護職の多くはポジティブな印象を持っています。
また、これからの社会的ニーズを考えると決して『介護職の男性は底辺でクズではありません』
ここからは「介護職の男が底辺でクズではない理由」を紹介します。
介護職の男が底辺でクズではない理由
介護職の男が底辺でクズではない理由は下記の3つです。
- 優しい
- 社会的ニーズは高い
- 手に職を持つ重要性
それでは1つずつ解説します。
介護職の男は底辺でクズではない理由①:優しい
介護職の男は底辺でクズではない理由1つ目は「優しい」です。
「なんと抽象的な表現」
こう感じる方も多いかと思います。
介護職員の多くはストレートに介護職についていない方がほとんどです。つまり、前職や前々職を含め様々な職場や仕事を経験しています。
いろんな職場や人生経験をしてきたきた先輩女性介護職員を含め、多くの女性介護職の方が「男性介護士は優しい」と口にします。
優しい男性が介護職に就くのか、介護職に就いたら仕事の関係上優しくなるのかは不明ですが、男性介護職員は本当に優しい方が多いです。
ちょっとした力仕事はもちろん、職場を和やかな雰囲気にしてくれます。
よく男性介護職は結婚できないなんて聞きますが、私の周りの男性介護職のほとんどが既婚者です。
介護職の男は底辺でクズではない理由②:社会的ニーズは高い
介護職の男は底辺でクズではない理由2つ目は「社会的ニーズは高い」です。
下の図のように介護人材は「需要>供給」であり、慢性的な人手不足です。
高齢化に伴い社会的なニーズは増していますが、供給が追いついていません。
今後の人口動態や政府の政策などを考慮するとこれから伸びてくる業界。
介護職の男は底辺でクズではない理由③:手に職を持つ重要性
介護職の男は底辺でクズではない理由3つ目は「手に職を持つ重要性」です。
2つ目の「社会的ニーズは高い」とリンクしますが、今後需要が増えてくる業界において資格を取得し手に職を持つ重要性は、あなたが感じているよりとても大きいです。
「先行者利益」という言葉をご存知ですか?
先行者利益とは、新しい市場に早期参入することで持つことができる優位性のことです。
つまり、介護福祉士などの国家資格を取得し介護業界になるべく早く就くことで将来的に管理職や役職ポストにつきやすくなります。
後10年もすれば、今よりも多くの男性介護職員が誕生するのは容易に予測できます。
なので現状で介護職に従事している男性は社会の動向や今後のニーズ拡大という視点からすれば、最良の選択をしている一人と言えます。
世間の介護職に対するイメージ
ここからは、世間の介護職に対するイメージをいくつか紹介します。
合コンでの一幕
以前働いていた同僚の男性介護士も同じことを言っていました。今、その男性介護士は施設長をしていて、日本の平均年収よりだいぶ多く稼いでいます。
この女性は見る目がなかったですね。
底辺発言
仕事に上も下もありません。職業で人を見下す方が一定いますが、基本スルーで良いと思っています。
世間のイメージ
高校の先生なんかでも進路相談の時に「介護職は…」みたいな方がいます。悪いイメージが先行しすぎて悲しい気持ちになりますよね。
イメージアップのためにいっちょキラキラ介護映画でも作りますか。笑
現役介護職の声
この章では現場の介護職の声をまとめてみました。
介護と看護は違う
この「介護と看護は違う!」って素敵なコメントですよね。
私も共感しました。役割や機能が異なるものを並列で比べるのはナンセンスです。
みかんとりんごを比べても意味がありません。
介護職は最高の職種
こんなふうに、自分の仕事に矜持を持てることって素敵。これからも世間に介護職の魅力をアピールし続けて欲しい。
介護士の価値
謂れのない一言で人間は強く傷付きます。国が抱えている大きな課題(少子高齢化)を皆で一緒に考え、追い風にしていきたいものです。
世間や現役介護職の声を紹介しました。
残念ですが、声を上げるだけでは現状打破できません。
まずは個人でレベルアップや自己研鑽をして介護職総体のしてのイメージアップを図る必要があります。
底辺でクズというイメージを払拭する方法
この章では、底辺でクズというイメージを払拭する方法を紹介します。
- 自己研鑽
- 仕事に矜持
- 収入アップ
それでは1つずつ解説します。
底辺でクズというイメージを払拭する方法①:自己研鑽
底辺でクズというイメージを払拭する方法1つ目は「自己研鑽」です。
「自己研鑽って具体的に何?」
とツッコミを入れたくなる方もいるかと思います。
ここでいる自己研鑽はかなり広い意味を指します。
介護職としてキャリアアップのために介護福祉士やケアマネの資格等を取得することから、介護以外の見識を広げる勉強までを包含します。
介護以外の例をあげると、一般教養をはじめ簿記やFPなどです。
私個人の意見としては、後者の勉強を積極的に行った方が介護職以外の方とも繋がれるチャンスが増えると感じています。
底辺でクズというイメージを払拭する方法②:仕事に矜持
底辺でクズというイメージを払拭する方法2つ目は「仕事に矜持を持つ」ことです。
男性介護士自身が「介護士は底辺」「介護士はクズ」などの世間のイメージに呑まれ、勝手に自信を失い卑屈になるケースはよく見かけます。
大切なことを言います。
介護職は尊い仕事です。
本邦の高齢化を支えているのは間違いなく「介護職」です。
そして、その一端を担うのは「男性介護職」だから。
底辺でクズというイメージを払拭する方法③:収入Up
底辺でクズというイメージを払拭する方法3つ目は「収入Up」です。
収入が低い点が「底辺」「クズ」などと言われる大きな要因。
「介護職員等特定処遇加算」など介護職員への賃金アップに対する明るいニュースは増えていますが、まだ一般の会社員に比べれば給料は低いのが現状。
では、どうすれば収入をアップすることができるのでしょうか。
底辺と言われないための収入UPの方法①:副業
底辺と言われないための収入UPの方法1つ目は「副業」です。
政府先導のもと副業への関心は年々高まっています。
「今の職場は好きだけどもう少し収入が欲しい」
このように感じている男性介護士も多いかと思います。
そんな時にオススメなのが副業。
副業とは言っても色々あります。
大きく分けると下記のようになります。
このように副業には単発で成果をあげるものと継続して利益を上げ続けるものに分類できます。
それぞれ一長一短があります。
フロー型は副業を始めてから収入を得れるまでの期間が比較的短いのが特徴です。一方で、ストック型は収益化までに時間を要しますが、一度収益が出ると資産となります。
うまく使い分けて収入Upを図りましょう。
底辺と言われないための収入UPの方法②:転職
底辺と言われないための収入UPの方法2つ目は「転職」です。
介護職は施設や事業所によって給料や待遇が大きく異なるのが特徴です。
あなたの施設がその地域の相場と比較して低いか高いかご存知ですか。
もし知らなけば、一度相場を調べてみると新しい発見があります。
「でもどうやって好条件で自分に合った職場を探せるの?」
「自分一人では転職活動は難しい」
「ブラック施設だったらどうしよう」
このように疑問や不安を感じた方もいるかと思います。
- 時間を有効利用
- 自分に合った求人を紹介
- 事前に人間関係を把握
- 履歴書や面接対策が無料
- 収入Upが期待
- 給料・処遇交渉
このように転職サービスはあなたに合った求人を紹介してくれるだけでなく、面接練習から給与交渉まで行ってくれます。
- 派遣・未経験・無資格の方:
きらケア - 無料で資格取得できる:
かいご畑 - 利用者満足度NO,1:マイナビ福祉・介護のシゴト
- 求人数NO,1:介護ワーカー
- 一都三県の求人に強い:介護エイド
「いや僕は異業種に転職する」
こう考えている方は「介護職が転職して異業種へ|介護職から異業種に転職を成功させた5例」を参考にしてください。
介護職の男は底辺でクズとは言わせない!介護職は底辺と言われる事に反論:まとめ
本記事では「介護職の男は底辺でクズとは言わせない!介護職は底辺と言われることに反論」という攻撃的なテーマで解説してきました。
私が出会ってきた男性介護職員の方は素敵な方が多く、色々な経験や知識を分けて頂きました。
世の中の介護職のイメージが少しでも良くなり「将来介護職に就きたいな」という方が少しでも増えてくれたら嬉しい限りです。
男性介護職の皆さま、いつも丁寧な対応ありがとうございます!